123号

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旅行の話 1

9月21日(木)雨

出発の日。

台風の中、セントレアに向かう。
電車で行くか、車で行くかギリギリまで迷って、電車にした。
とりあえず、今は動いているらしい。
ただ、常滑―セントレア間は止まっていて、代わりにバスが出ているらしい。
神宮前に着いたら、ちょうど急行が来ていたので、急行に乗る。
途中でミュースカイに追い抜かされるが、あせらない。
そもそも予定より、だいぶ早く家を出ているし。
常滑を通り過ぎる。
電車は動き出したらしく、止まらなかった。
電車の中では、寺田寅彦の『天災と国防』を読む。
寺田寅彦は、「天災は忘れた頃にやって来る」で(実際に書いてはいないらしいけれど)有名な人。
講談社学術文庫のを読んだ。
奥づけを見たら、「2011年6月9日 第1刷発行」とあり、3月の震災を受けて出されたものと知る。
確かに、今の世にふさわしい。
何の偶然か、今日の日にも。

セントレアに着いたら、アジア行きの飛行機は、軒並み欠航になっていた。
ターミナルが違うので、はっきりとは分からないけれど、国内線もストップしているようだ。
ただ、ヨーロッパに向かういくつかの航空会社のカウンターは開いていて、長蛇の列ができていた。
私たちが乗る予定の、フィンランド航空も、その一つだ。
10時40分発、ヘルシンキ行き。
どうやら飛ぶらしい。
避難指示だか勧告だかが出て、親戚の家に身を寄せている母に電話をする。
安全確認かたがた。
「飛ぶみたい」と報告する間、後ろでみどりちゃん(小鳥)の声がずっとしていた。
後で聞くと、親戚の家の赤ちゃんが、みどりちゃんに興味津々で、そばに寄ってはカゴを叩いたりしていたらしい。
みどりちゃん、お友だちができて良かったね。
(本人は恐怖だっただろうけど)

フィンランド航空のカウンターで、スーツケースを預ける。
時間が遅くなるほど台風が近づいてくるので、少しでも早く出発したい。
客が全部揃い次第出たい。
だから、チケットに書いてあるよりも早く集合してくれるよう、頼まれる。
了解して、とりあえず飲食店の集まるエリアへ。
朝ご飯食べている暇がなかったので。
若鯱家で、きしめん(確か800円)を食べる。
食べて、歯をみがいて、搭乗口へ。
飛行機は、定刻より15分~20分早く、空港を発った。

飛行機は、4人並びの席の真ん中。
北欧の航空会社だから、きっと大きなシートだろうと思っていたら、そうでもなかった。
しかし、映画が見られるのが嬉しい。
ラインナップに、『プリンセストヨトミ』があったので、見た。
2回見た。
ラストの廊下のシーンで、2回とも涙ぐむ。
他には、『トムとジェリー』や、外国人向けの日本紹介番組を見た。
『天災と国防』の続きを読み、読み終わったので、阿刀田高の『やさしいダンテ〈神曲〉』を読んだ。
『神曲』……実は、そのものは読んだことがない。
というか、読もうとして、何度か挫折した。
こういう話だったのか。
解説にも書かれていたけれど、ダンテはひどいストーカーというか、何というか、ベアトリーチェも大変だ。
(本人は知らなかっただろうけど)
映画では、他に、『カンフーパンダ 2』も見た。
時間つぶしのつもりで見たら、すばらしい親子映画でびっくりした。
赤ちゃんパンダだったポーを拾って養子に迎えたときのことを、ラーメン屋でガチョウの父ピンが回想する場面が特に。
それから、うちのスープも、わしの人生も、うんと甘くなったんだ、というのにグッとくる。
帰りにもう一度見ようと思う。

ヘルシンキで、ローマ行の飛行機に乗換え。
乗換えを待つ間、ムーミングッズなどを見る。
空港の中が、やけに静かだな、と思ったら、案内の放送もBGMもないからだった。
これはいい。
ムーミンのぬいぐるみが、いっぱい売られていた。
どれもこれも顔のつくりがゆるい、しかし、かわいい。

EUへの入国審査を受け、飛行機に乗る。
ローマ行は、ヘルシンキまで乗ってきたのより、だいぶ小さな飛行機だった。
途中で軽食が出た。
カレー味のマカロニとチキン、それからパン。
大変においしい。
ヘルシンキからは、2~3時間でローマに着く。
寝ていてアメをもらいそこねる、不覚。

ローマの、レオナルド・ダ・ヴィンチ空港に着く。
時差の関係で、日本は21日の夕方のはずが、イタリアは同じ日のまだ夕方。
飛行機を降りてすぐのところに、迎えの人が待っていてくれる。
JTBのバッヂを胸につけた、(たぶん)陽気なシニョーレ。
その人と一緒に外へ出て、待っていると車が来た。
ゴッドファーザーがベンツを運転している。
そんな感じのドライバーさんだった。

ホテルに着くと、レストランで何かパーティをしているらしく、大変に騒がしかった。
マルコーニという地下鉄の駅の近くにある、ビジネスホテルのような宿。
マルコーニは、コロッセオやカラカラ浴場といったローマ遺跡の南方に位置する駅で、とりあえず街の中心からは外れている。
何しろ、どのガイドブックの地図にも載っていない。
ホテルに着いて、周りを見ると、普通の住宅街といった感じだった。
部屋に入って、まずテレビをつける。
適当にザッピングしていると、NHKワールドTVがあったので、それを見て寝た。

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