123号

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『タッチ』再び

ひとつ前の記事にも書きましたが、今、テレビ愛知で『タッチ』の再放送をやっています。
毎日、録画して見ています。
昨日、和也が死にました。
毎日、2本ずつ放送しているので、昨日は、地方予選の決勝に出かけた和也が現れず、実は集合場所の学校へ行く途中で、トラックに撥ねられて死んでいた、という回と、南が病院へ向かい、和也の死を知る回=懐かしのアニメ名場面的な番組で、あなたも私もきっと見たことのある、「キレイな顔してるだろ?」の回でした。

特に、1本目の「南の一番長い日!早く来てカッちゃん!!」がすごかった。
実は、私が『タッチ』を改めて見てみようと思ったのは、『WEBアニメスタイル』のこちらのコラム(と前後数本、プラス『銀河鉄道の夜』についての3回)を読んだからなんですが、そこに書かれているとおり、ラスト近くまで一切BGMがない中で夏蝉ばかりがワンワン鳴いていて、白っぽい日の光があふれる画面が、まるで夢の中の話みたいでした。
そういえば、和也の死を達也に伝えるためだけに登場して、ほんのひと言ふた言しゃべるだけのお医者さんの声が関俊彦で、20年以上前のアニメなんだから当たり前、と思いつつも、EDのクレジットを見て、何て贅沢な!と思わず。

そして、何だか夢中になるあまり、アマゾンで原作も買ってしまいました。
大人で良かった。
と言いつつ、完全版じゃなくて文庫を買ったんですが。

タッチ (1) (小学館文庫)タッチ (1) (小学館文庫)
(1999/04)
あだち 充

商品詳細を見る


以下、いつもにまして寝言のようなことを長々書いているので畳みます。

ここまでアニメを見て、原作を読んで思ったのが、この話って『アマデウス』なんだな、ということです。
もう少し分かりやすく言うと、北島マヤが演劇をしない『ガラスの仮面』。
達也と和也って、マヤと亜弓さんだ、と。

もう今テンションが上がってるんで、そんなことは既に散々言われてきたことだ、という指摘も恐れず書きますが、上杉兄弟って、イノセントな天才である兄と、兄への敗北感を糧に努力する弟なんですよ。
マヤと亜弓さんなんですよ。
亜弓さんの方が、周りからはむしろ天才と思われてるんだけど、実は努力家で、本人は、私は天才じゃない…天才はあの子、マヤ、おそろしい子…!と思っているわけで、つまり、カッちゃんなんですよ。
だけど、マヤは、亜弓さんの目の前で実に無邪気に自らの力を発揮して、無意識に亜弓さんを打ちのめし、打ちのめされたからこそ、亜弓さんは、マヤを凌駕する高みにのぼることさえできるんだけど、マヤと同じ箱のくせに、タッちゃんはカッちゃんを振り返っちゃうんですよ。
天才のくせに!
弟に勝つのが、というか、むしろ弟を負かすのが嫌だから、そもそも土俵にも上がってくれないとか、その優しさはとても残酷です。
和也だって、潜在的に自分は決して兄に敵わない、ということを分かっていて、だけど、打ちのめしてもらえなきゃ、自分だって前に進めないですよ、たまらないですよ。
そりゃ、他人にどれだけ誉められたって、本心から嬉しくなれないだろう、と。
そりゃ、タッちゃんがとうとう本気になると言った後、俺も頑張るから的なことを言って、地方予選の決勝前夜で、明日の決勝のことか?と聞かれたら、そんなんじゃない、って答えるだろうな、と。
この双子、兄がずっと、「俺とお前は同じで一つ、だから戦いたくない(=お前を負かしたくない)」と訴えてるのに対して、弟がずっと、「兄貴と俺は同じじゃない、一つじゃない、別々の2人の人間だから戦いたい(=俺を負かしてほしい)」と訴えてるように見えます。
妄想で何が悪いとか何とか。
そう見えるんです、すみません。
それで、アニメの24話でやっと弟が競り勝ったと思ったら、25話でアレだから、マンガ家ってすごい!残酷!すごい!

しかし、『タッチ』だと、和也が生きている間は、達也は野球をやらないわけで、達也が天才であるというのは隠された真実だからこそ、南ちゃんは、ずっと達也が好きなんだろうと思います。
最初から勝負はついていること、弟が兄に勝てないことのイコン。
……そりゃ、自分も新体操くらい始めないと収まりつかないよね。
また、男性でほぼ唯一、和也の生前から達也の天才を見抜いていた原田が超然としているのも、そうなんだろうな、と思います。
「天才という言葉は兄貴のほうにふさわしい」とか、ほとんど種明かしです。
あと、弟に対してはひたすら優しかった兄ですが、弟の死後、野球を始めて出会うライバルに対しては、本当に、天才は残酷だな、としか。
とりあえず、新田さんには一度謝ってあげた方がいいと思います。


上杉兄弟のシャドウみたいな柏葉英二郎が南に冷淡なのとか、深く考えるとちょっと恐いな。

スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。