123号

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『クローズZEROⅡ』感想に代えて 滝谷源治のこと

 『クローズZERO』、1作目2作目ともネタばれしています。

 『クローズZEROⅡ』おもしろかったなーと思いながら、前作のDVDを見る日々です。
 遠からず2回目を観に行きそうな気がします。
 ところで、『クローズZERO』の何がおもしろいかというと、原作ファンなので、鈴蘭の校舎やマンガからのキャラクター再現度にうなるというのももちろんあるのですが、私は滝谷源治だな、と。他にも魅力的な登場人物はたくさんいるけれど、やっぱり主人公、源治がおもしろい。

 源治の何がおもしろいのか考えてみると、まずは見た目です。
 背が高くて痩せていて、顔が小さい、いわゆるモデル体型が学ランを着ている。Ⅱでは微妙にマッチョになっていたけれど、1作目では本当に、長!細!薄!といった感じで、衝撃を受けました。あの体型でケンカが弱そうに見えないんだからすごいよな。
 人間というよりも、まるで大きな虫のような(誉めてます)何度もここで書いたけれど、エヴァンゲリオン初号機のような(誉めてます)。そんな体の上に、小栗旬のあの顔があるからたまりません。
 小栗旬の顔……あの、きわめて現代的なイケメンの顔……。
 彼を見ると、国立科学博物館のサイトで見た、未来の日本人の顔を思い出します。滝谷のライバル・芹沢多摩雄(山田孝之)が、ヒゲの助力も得て、見る者の意識を一気に縄文時代まで飛ばすような野性味を顔面にたたえているのとは対照的です。
 また、小栗旬については、10年くらい前のドラマ『GTO』の印象も個人的に強いです。吉川のぼる役。
 吉川好きでした。ドラマには上原の登場がなかったのが残念です。
 10年前というと、小栗旬は何歳だったんだろう…その当時と、あまり顔が変わっていないように…見えます。
 なので、源治の見た目については、どうしても、兵器の体に子供の顔が載っているようです。
 何というかこう、かっこいいんだけど一面ネオテニーの異形っぽくて、そこがおもしろい。

 そして源治の内面。極めて不器用なところがおもしろい。不器用というか、むしろ未熟か。
 芹沢に勝っても鈴蘭が獲れないことにいらだち、
 自分の立場も背景も考えナシで鳳仙との抗争の火蓋を切り(悪気はない)、
 父親や伊崎といった身近な人物のピンチに動揺し、
 八つ当たりのようにリンダマンに挑んで負け、
 鈴蘭をまとめることはできない。
 鳳仙との決着を前に、思い余って校内放送で仲間を集めようとするも、思ったように人は集まらない。
 あげくの果てに後輩から、芹沢がトップなら違ってた、とか言われてしまう。
(この、源治が学校中に訴えかけるけれど、報われないという展開が大好きです。あそこは普通に考えたら、皆来てくれてありがとう!大好き!鈴蘭ばんざい!になりそうなところ、そうしなかったのが偉い。
 Ⅱのパンフレットを読むと、三池監督は、確信犯的にこの展開を選んだようで、監督・ばんざいでした)

 家業はヤクザなのに、源治はどうにも箱入りです。このあたり、滝谷英雄さんには、ご子息をどのように教育されたのか、ぜひうかがいたいところです。
 若様は、「パンが無ければお菓子を食べればいいのに」とか言ってしまいそうです、いつか、芹沢に。
 ルカとのセックスから逃げたのも、ストイックというよりは単純に子供。一発やらせろと口にしてはみたものの、実際にどうすればいいのかはよく分からないし、女は怖い。ここの印象が原作にフィードバックされて、高橋ヒロシ先生の描くホモソーシャルな空間の背後にある怯えのようなものが垣間見えたような気もしましたが多分気のせいです。

 長々と書きましたが、要するに、源治のおもしろさは、鈴蘭でトップが狙えるほどの力を持ちながら、内実はまるで子供というとことにあるんだな、と。
 もちろん、子供というのには、悪い意味ばかりがあるんじゃなくて、だからこそ持っているダイヤモンドの原石的な部分がカリスマ性となって、忠太や牧瀬、伊崎といったGPSの面々、ついには芹沢をも惹きつけたのでしょうが。
 この世界に生まれて間もない者が、様々なことを手探りで知ろうとしている。時に失敗して、訳が分からなくなって暴走して、他人に迷惑をかけたりもする。
 無垢な反面、無神経で残酷。可能性だけはいっぱい持っている。
 社会的には無力なのに、体には力があふれている。そんな矛盾に折り合いをつけることができず、戸惑っている。
 そんな感じが、源治は坊屋春道とも月島花とも違ったタイプの、でも、実にクローズの主人公らしいキャラクターだと思いました。

 あと、源治については、ケンカのスタイルが好きです。特に1作目。
 細長い胴体を支点に、これも細長い手足を、ぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶん振り回す。「伊崎のテスト」が最高でした。
 ライバルの芹沢がプロレス技ベースなのに対し、源治は…その…子供が泣きながら手足をぶんぶん振っているような…マンガだと腕が水車みたいな…あのパンチ、何て言うんだろう?そんなスタイルです。ここでも結局子供か。
 芹沢は兄弟が多いということですが、あのケンカのスタイルは、確かにそれっぽい。兄弟ゲンカやプロレスごっこの中で何となく強くなってきたっぽい。Ⅱでは、伊崎とのタイマンが相当熱かったような気がするものの詳細をおぼえていないので、やっぱりもう一度観に行ってこようと思います。

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