123号

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『ムーミン谷の彗星』

 『ムーミン谷の彗星』のDVDを見ました。
 おもしろかったので、2回見ました。
 2回目は、メモ帳で実況しつつ。
 長くなったので、追記へ。
 実況なので、全編ネタばれしています。

 『ムーミン谷の彗星』は、ムーミンの尻から始まる。
 もこもことよく動く尻をこちらに向けて、ムーミンは、どうやら、ママの花壇に植える花を掘っているらしい。スニフに呼ばれて顔を上げる。
 スニフの声に、ポロリやフリーザ、またジャイキリの不破監督を思い出しているうちに、本編が始まった。不破監督は、ジャイキリを読むとき、私の頭の中では、中尾さんの声で台詞が再生されているのです。

 原作の洪水の話と、今回の彗星の話が、どうやら私の頭の中ではゴチャゴチャになっている。つまり、原作の内容は、現在ほとんど覚えていない、ということだ。
 ミムラ姉さんが、お母さんの看病に出かけるのを見て、(ああ、ミムラさん…)と思う。お姉さんは大好きだ。

「お姉ちゃん行きますからね」

「あたしがそんなことすると思う?」
「しそうだから注意しとくの」

 姉妹の会話が好きだ。
 そして、ムーミンママのファッションは、いつ見てもドキドキする。いい趣味してますね、とパパに言いたい。ここではまだ登場していないが、フローレンのファッションも、冷静に見ると大概だ。

 ムーミン谷に引っ越してきたばかりのムーミン一家は、ある雨の晩、自称哲学者・ジャコウネズミの訪問を受けた。
 ムーミンパパが小川に橋をかけたせいで、家の半分が流されたというジャコウネズミは、近頃、変な感じがする、と話す。
 一夜明けて、昨日の雨に、すっかりどす黒く染まったムーミン谷。木に実るリンゴ、ムーミンママの花壇に植えられた花さえもどす黒い。
 ジャコウネズミは、破滅だ、この世の終わりだ、と谷中に言って回る。
 不安ですっかり元気の無くなったムーミンに、ムーミンパパは、おさびし山の天文台に行くことを勧める。そこなら、天文学者もいて、詳しいことが分かるだろう。
 ムーミンは、ミイ、スニフとともに、おさびし山の天文台目指し、冒険に出発するのだった。

 …というのが、DVDのパッケージの裏に書かれているようなあらすじ。

 この世の終わりが来る、と聞かされて意気消沈するムーミン、ミイ、スニフ。3人並んで橋に腰かけているときに、スニフの呟く、
「僕は滅びたくない、せっかく洞窟を見つけたんだもの」
という台詞が良い。
 滅亡したくない理由が、洞窟を見つけた、という極めて個人的かつささやかなことであるのが、とぼけた感じでおもしろい。
 言い忘れていたけれど、冒頭でムーミンとミイが海で泳いでいるとき、スニフは海岸に洞窟を見つけるのです。
 ちなみに、ムーミンは海で真珠を見つけた。この真珠を、ムーミンはママにあげます。ママは、ムーミンには近いうちにこの真珠を本当にあげたいと思う人ができるので、ママは今、預かっておくだけにする、とフローレンの登場フラグを立てる。
 ミイの着衣水泳が、あまりに軽やかで違和感をおぼえた。

 あ、ジャコウネズミさんが来た晩の、ムーミン達の食事は、肉団子とポテトとグリーンピース…かな?でした。あと赤ワインと思しき飲み物、パン、テーブル中央の薄紫色のボールに入っているのはサラダ?
 スニフとミイのやり取りが、全編通じて楽しいのですが、ここでは、

「珍しいわね、もうごちそうさまなの?スニフ」
「違う、お代わり」
「あ、そう」

 文字にするとおもしろくも何ともないですが、声優さんてすごいなあ。
 ジャコウネズミさんが、滅亡滅亡と言い回るときの調子も、つい笑ってしまうような。

 おさびし山の天文台に向かう途中、ムーミン達はスナフキンと出会う。
 はじめまして、スナフキン。はじめまして、ムーミン。
 初対面なのだな。
 あれ?ミイとスナフキンは兄妹じゃなかったか?
 スナフキンも仲間に加わり、総勢4名の天文台行。
 途中、ガーネットの谷間をめぐる、スナフキンとスニフの違いがおもしろい。
 恐がりやのスニフは、宝石が大好き。一行から遅れがちだったところ、この先にガーネットの谷間があると聞かされても、最初はガーネットを花だと思いこみ、力が出ない。しかし、ガーネットは宝石だよ、と言われて、俄然元気に。
 現金だ。宝石だけど。
 スニフは、スナフキンに、そのガーネットはスナフキンのものなのか、と聞く。

 スナフキンは、
「僕が見ている間はね。自分できれいだと思うものは、世界中のものだって僕のものさ」
と答える。
 それを聞いて、
「それじゃ、僕が見てきれいだって思っている間は僕のものだ」
とスニフ。皆を置いてガーネットの谷間へと駆け出す。
 スナフキンとスニフは、同じことを言っているのに、意味が全然同じじゃないのがおもしろい。

 ところで、ガーネットの谷間で、たくさんのガーネットを抱えて、これを売れば僕はお金持ち!とスニフがホクホクするのは、何だか違う、と思います。
「自転車でも花火でもいっぱい買える」
というのは実にスニフっぽいんだけど。
 高いお金で売れるから宝石を手に入れて嬉しいっていうのは、何だかスニフじゃないように感じる。
 宝石を含め、きれいなものを、とにかく自分のものにしたい、集めたいっていう良く言えば純粋な、悪く言えば生産性のない悦びに左右されるのがスニフじゃないのか。
 …って、このシーンが原作にあるかないかすら忘れている私の言えることじゃありませんが。
 ああ、ガーネットを全部なくしてしょんぼりするスニフがかわいいなあ。スナフキンのアドバイスは、慰めのようでいてトドメだな。

 おさびし山へ向かう中で、他に良いのはムーミンの恋心。
 本人のことは知らず、ただ、崖に落ちていた金の足輪だけでスノークの妹・フローレンに恋をする。スナフキンの、無駄に詩的なフローレンの外見についての説明のせいのような気もするな。
 崖の向こうから覗くムーミン達を背景に、手前に落ちている足輪のぼんやりと光る金色が、恋の予感を象徴しているようで良い。
 ムーミンは、何だかもう彗星とか半分くらいどうでもいい様子に。
「ムーミンの頭は輪っかかでいっぱいだあ」
とミイは。

 一行は、おさびし山の天文台に到着。
 中には、頭の中も胸の中も彗星のことでいっぱいの天文学者がいっぱいいる。
 この世の破滅が近づいているというのに、天文学者たちはワクワクした様子で、彗星の名前に自分
の名前をつけようだとか思っている。
 どこか、人としてどうよ?な彼らの態度は、しかし、いちオタクとして他人とは思われない。
 恐ろしい彗星を
「ますます大きくますます美しくなる」
と言ったりする。うっとりする。
 何だか私も言いそうだ。

 おさびし山の天文台を後にして、スナフキンのテントに泊まったムーミンは、明け方、フローレンを探しに行こうと半ば夢遊病のようにテントを出る。
 そこへフローレンの悲鳴が!

 触手!触手!

 スノーク兄妹が触手におそわれている。主に妹が。
 触手(アンゴスツーラ)と戦うムーミン。
 スナフキンの作戦で、触手を挑発するスナフキンとスノーク兄。あなたプロですね、と言いたくなるほど多彩かつ具体的な悪口を触手にあびせるスナフキンに対し、スノーク兄は、スナフキンに励まされて、バカバカ連呼。
 ここでの、いかにも悪口を言い慣れていない感じが、ビジュアルもあわせて猛烈にかわいい。
 スノーク兄は、七三分けの前髪にメガネの男子です。アンゴスツーラの名前が言えなくて噛みます。
「へへーん、カエルの臍め!」
 あ、兄が染まった!(スナフキンに)

 ナイフで触手を倒すムーミン。フローレンの声援に応えたりと結構余裕です。

 ムーミン谷へ帰る途中、キャンプをする一行。
 ミイがフォークでホットケーキをひっくり返す。
 おいしそうだ。

スノーク兄「妹はあんまり頭が良くないからね」
スノーク妹「だいたいお兄さんと同じ程度よ」

 この兄妹好きだなあ。

 彗星のためか、海が涸れてしまっている中、ミイが難破船を見つける。難破船の下でスニフは刀剣を、中でフローレンは鏡を見つける。
 ところが、難破船の中に溜まった水の中には大ダコが潜んでいて、水に落ちたフローレンと彼女を助けようとしたムーミンに襲いかかる。

 また触手か!

 フローレンをどうにか船の外に押し上げて、代わりにスナフキンが水の中に落ちる。
 大ダコに襲われて絶体絶命のムーミンとスナフキン。
 フローレンが偶然鏡に彗星の光を当てて2人を助ける。

 光を当てる→タコ2人から離れる。
 光を逸らす→タコ2人に襲いかかる。

 上の法則性に気づき、鏡を当てたり逸らしたりして、ムーミンとスナフキンが助かったりピンチに陥ったりするのを楽しむフローレン、そしてミイ。
 女の子は悪魔だな。
 いつもかわいいかわいいばかり言っててアレですが、この映画のフローレンは、とても悪い意味で女の子らしくてとてもかわいい。
 かわいくて残酷。
 女の子は、お砂糖とスパイスとすてきな何かでできているとかいうのを思い出す。マザーグースだ。すてきな何かは、毒のような何かに違いない。

 干上がった海を後に、竜巻の竜巻く空の下、ムーミン達はムーミン谷に近づく。
 途中で、ムーミン谷から避難する途中の人々に遭遇する。
 星が滅びるような事態だっていうのに、どこに逃げるっていうんだ。
 しかし、スクルットさんから、ムーミンパパとママは谷に残っているという情報を得る。
 喜ぶムーミン達。

 おお!ヘムレンさんが登場した!
 切手の整理に夢中になって、彗星のことは知らないらしい。
 スナフキンから、今夜彗星が我われの星に衝突する、と聞いて、

「それが私の切手と何か関係があるのかね?」

 ヘムレンさん、いとおしい。ミイには阿呆呼ばわりされ、それはその通りなんだけれど。

 ヘムレンさんは、ムーミン谷に住むヘムル(という種族)の中年男性で、切手のコレクター。
 いつも、くすんだ色をしたおばさんのスカートを履いている。
 後に、世界中の全ての切手を集めつくしてしまい、もう何も欲しくなくなる(その後、切手収集から植物だったか昆虫だったかの収集に転向して、再び生きる力を取り戻した)。
 この話では、この後、大切な切手帳とそこに挟まれた切手を風に飛ばされて絶望する。
 何てかわいそうなヘムレンさん。
 ムーミンママが、飛んできた切手を全部集めて乾かしていてくれたのを見て、本当に良かったと思った。

 ちびのミイは勇敢。
 飛ばされたヘムレンさんとムーミンを救出。

 その頃、ムーミン谷では…あ、ジャコウネズミさんも残ってらしたんですね。
 ムーミン達を心配して、旅に出したことを後悔するパパと、大きなケーキを作るママ。ママはクリームをあわ立てるときも、バッグを提げている。
 家に来たジャコウネズミさんにしょうが入りクッキーを勧める。
 もぐもぐ。
 しょうが入りクッキーおいしそうですね。
 ジャコウネズミさんに聞いて、ムーミン達が戻ってきたのを知るムーミンパパとママ。ママは、子供たち3人を抱きしめる。
 ムーミンは、スナフキン達、新しく知り合った仲間達を紹介する。
 ヘムレンさんはしょんぼり中。切手を集めるのは、趣味ではなく職業です。だから今は失業中。
 ママが切ってを拾っていてくれたことを知って、一転歓喜。くり返しになりますが、本当に良かった。
 この後の食事のテーブルでは、嬉しそうにニコニコしながら料理を食べていた。

 皆で避難の準備。パパが、スノーク兄を監督に任命してしまったがために、地味に大変に。
 融通がきかない兄。細かい兄。
 1人だけ、避難しないと言い張り、皆ぐちゃぐちゃに潰されて死ぬだけ、と言うジャコウネズミさん。
「哲学者は死ぬことなど少しも恐れてはおらん!」
 そういう割に、パパが2階から荷物を落とす音に、ものすごく驚き恐がっている。

 避難の途中、子猫を見つけて夢中になるスニフ。
 運んでいたケーキも切り株の上に放置して、子猫を追いかける。

 洞窟に着いて、スノーク兄の計画表にはなかった風呂桶を洞窟の中に持ちこむかで揉めるスノーク兄とムーミンおよびスナフキン。諍いの横を、
「お風呂は気持ちいいんだな」
とのんびり言いながら歩いていくムーミンパパが何だか芦屋雁之助。
 結局、スノーク兄はスナフキンに丸めこまれて、風呂桶は洞窟の天井にあいた穴を塞ぐため、持ちこまれることになりました。

 そして、予想どおりと言うべきか、洞窟に現れたジャコウネズミさん。
 ママの焼いた大きなデコレーションケーキは、ヘムレンさんとジャコウネズミさんの中年以上コンボで毛むくじゃらで不可食になりました。

 いよいよ彗星がやって来る。
 子猫を追っていなくなったスニフを探しに行くムーミンとスナフキン。スニフは、森の中で足をくじいていた。
 2人がかりで子猫ごと運んで洞窟へ。
 一方、おさびし山の天文台では、彗星からばらばらと石の降る中、天文台の屋根を開き、喜んで空に手を振る天文学者達。
 『インディペンデンス・デイ』で、ビルの屋上にのぼって宇宙人を歓迎し、宇宙船から思い切り光線を発射された大尉の恋人の同僚達を思い出す。

 いよいよ彗星が衝突しそうになる。
 なぎ倒される木、ばらばらになる難破船。でも、あまり恐ろしさを感じないのは絵のせいか。
 どうやら、衝突は避けられたもよう。
 洞窟の暗い中で、皆の白目だけがらんらんとしている。これだけ原作っぽい絵で、これは恐い。

 彗星の脅威が去った次の日の明け方、起き出したムーミンは、高い岩の上にのぼるスナフキンを発見する。
 遠くから聞こえる不思議な音。地平線が白く光り、しぶきを上げ始める。
 音は波音だった。

「海が帰ってきたぞ!」

 ムーミンは、ママに預かってもらっていた、ということになっていた真珠をフローレンにプレゼントする。お礼にキスとかしてもらう。
 海水に身をひたすスノーク兄が、とても気持ち良さそうで、とてもカバっぽい。
 踊るムーミン達。
 しかし、ムーミン達以外のムーミン谷の住民や天文台の学者達は助かったのだろうか。どこか不安なハッピーエンド。
 いや、これが実質最初のエピソードだから助かってはいるんでしょうが。
 しかし、エンディングにも、ムーミン一家+αしか出てこない。
 何だか恐いな。

 終幕。

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あらかじめサーチ! | 2008年06月11日(Wed) 16:54


 
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