123号

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バレンタインの歩き方

 クリスマスにはクリスマスを、バレンタインにはバレンタインを描いたマンガや小説を読む、というのが、ここ数年の(もっと前からかな)楽しみになっています。実はイベント好きなんですよ、と言っても周りの方には誰にも信じていただけなさそうです。実はイベント好きなんですよ。
 とりあえず、本年のラインナップはこんな感じです。

1.
 まず、ゆうきまさみ『究極超人あ~る』で、鳥坂先輩に、バレンタインデーの故事を教えていただく。
 バレンタインの起源は、昭和21年の2月14日、進駐軍のバレンタイン少佐が飢えた子どもたちにチョコレートを配ったことで、この日に「ぎぶみーちょこれーと」と唱えると、どこからともなくチョコレートが…と暗記していても読む。改めて教えていただく。年中行事なんだから文句は言わない。

2.
 次に、雁須磨子『どいつもこいつも』で、義理チョコに振り回されるキュートな自衛官たちに萌える。ファンシー系のイベントに、萌えは必須。飲みまわる朱野と江口に、大いに共感すべし。
 主人公の朱野が本当にかわいいので、時間があれば、ついでに4巻全部読み返すこと。ついでに乙犬もかわいいので、風邪引き話は特に注意深く堪能すること。綾瀬三曹お手製の大根のはちみつづけが、非常においしそうだ。私はチョコレートよりこっちの方が良い。
 バレンタインの話では、コンビニの店員に『いちごが好きでもあかならとまれ』の枝光がいて嬉しい。千紘は元気か?幻冬社版の表紙も悪くない。雁須磨子先生のマンガは、乙女の修羅道を歩まんと心に決めた後、そちらの本ばかり読み漁っていた頃に出会った。既にその道では有名な方だったわけだが、何の知識もない真っ白な状態で読んだのが良かった。すごく良かった。枝光は、どこからどう見ても私の琴線に触れるキャラクターではないのだけれど、読んでいると頭からシッポまでかわいくてしょうがない。マンガの勝利だと思う。

3.
 マンガばかりだとダレてくるので、小説も読む。今野緒雪「マリア様がみてる」は『ウァレンティーヌスの贈り物』で、学園イベント的バレンタインを満喫する。しかし、乙女の園におけるバレンタイン話としては、むしろ短編の「ショコラとポートレート」および「チョコレートコート」を推したいのが本音。前者は『バラエティギフト』、後者は『インライブラリー』所収。
 「ショコラ~」は、内藤克美さまの「私のことなんて…」がすばらしい。この台詞1つで、キャラクターの印象がまったく変わってしまった。旧三薔薇さまの中では、鳥居江利子さまがやっぱりいいなあ、と思う。去り際の台詞など、ここぞというときに外さない、薔薇さまの底力を見た気がする。そして、そんな江利子さまが「敵わない」と思う相手が、努力の天才水野蓉子さまだ、というのも、また良し。もう無理かな、とは思うけれど、江利子さまが令ちゃんを妹にしたときの話が読んでみたい。薔薇ファミリーでは、巻を追うごとに黄薔薇びいきになってきている。
 「チョコレートコート」は、今現在文庫に出ているシリーズ中、私の最も好きな話。運命の悪意に逆らわなかった末の悲劇、と書くと無意味に重々しいけれど、こうした話に支えられてこその本編。祐巳ちゃんは不屈のシンデレラだと思う。

4.
 懐かしの少女マンガも1冊。15年ほど前に「なかよし」で連載されていた、高瀬綾『ひよこ時計PiPiPi』。卓也君に片思いする実久を応援しながら、オーソドックスなバレンタインを楽しむべし。オーソドックスと言いつつ、この話のバレンタインは変則的である(男から女へチョコレートの贈呈)。
 また、今読むと、卓也君と清和君の関係が実に楽しい。清和君は、卓也君の親友で同居人。清和君が実久のことを好きだと知った卓也君は、清和君に内緒で、2人の仲を取り持つべく動き出す、というのが、『ひよこ~』の始まり。少女マンガだから、卓也君と実久は、当然ラストで上手くいく。そのラストまで読んでも、卓也君、本当に好きなのは誰だったの?と思わず聞きたくなってしまう。誰にも言わないから、おじさんだけに教えて?と清和君のお父さんあたりになって聞いてみたい。それで、「おじさん」と卓也君が答えたら…、それはそれで!

5.
 とうとう最後。ながいけん閣下の『神聖モテモテ王国』で締め。
 ラブとか切ないとかラブとかでいっぱいになった頭を冷やして現実に戻る。そのためにはこれしかない。「チョコってこげ茶色でトンカツじゃないやつじゃろ?」と、言えるようにならなければ、そのままでは日常生活に戻れない。「バレンタイン危機一髪」が収められているのは、単行本の3巻。第3話の「MG部隊ふたたび…」に登場する、男子校生と先生の関係が気になる。「先生。」と頬をあからめる二重顎のあいつ。憧れだけで終わってほしくはないが、憧れだけで終わると思う。



スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。