123号

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乙女のための『団地ともお』再び

 心落ち着かせるために『団地ともお』。
 先日、本屋に行った際、ふと、『団地ともお』の3巻を持っていないことに気づいて購入。
 今まで買わなかったことを後悔しました。1話完結マンガは、大体3巻くらいが、設定もキャラも固まってきておもしろい、ということを忘れていた私なんて一豊君(バカの意)だ!

 3巻で、私のお勧めベスト3は、クラスの女子がともおの手のベタつきをどうにかしようとする話、根津とみつおの話、そして、きなこパンを食べてしまった吉本が苦悩する話。
 次点で、より子がたにしマートのお兄さんに片思いする話。この話は、年上に片思い軍団であるところの、より子、吉本、よしのぶがかわいいです。3人の中では、よしのぶの恋が1番恋らしいかな。私好みのラブです。上手くいかないと思うけれど、上手くいってほしい。

 さて、『団地ともお』で、かわいいといえば吉本です。
 先にベスト3の1つとしてあげた話(13話「過去を振り返らないともお」)では、熱で上気した顔や上目遣いの思案顔など、ビジュアルも100点でしたが、それ以上に、吉本の魅力である、良い子さと小狡さに、ヘタレさまでが絶妙にブレンドされていました。
 ラストの展開では、2巻(?多分2巻)で、何故ともおと友だちをやっているのか、それは、ともおが見下せる相手だからではないのか、と指摘され、苦悩する話を思い出しました。あの話も良かった。
 吉本かわいい!というスケベ心を抜きにしても、この話は良い話でした。欠席したクラスメイトの給食はどうすべきか、を話し合う学級会で、委員長の背後の黒板に、
《食べちゃう》
《飲んじゃう》
と書いてある、緊張感のなさが好き。給食を家まで届けるの反対派であるケリ子の、
《私は休んだ子の分を食べたいです!!》
が好き。
 上のセリフに対し、みつおが心の中でツッコむ、
《ケリ子は欲望にストレートだよな…》
が好き。

 そう、みつお!
 ここまでウダウダと書いたように、3巻は良い話満載なのですが、中でもベストはみつおの話!正確には根津とみつおの話!6話「汝の隣人がライバルだぜともお」。

 以下、激しくネタばれなので、追記で。


 『団地ともお』について書いているうちに、だいぶ気分が上向きになってきました。そろそろ公式も…明日くらいには見ます。

 3巻裏表紙の、リコーダーを吹く、片足をちょっと上げたより子と、ケリ子が履いている黒いタイツ(おそらく綿、厚手、毛玉のボロボロできるやつ)に、拍手。
 委員長が、靴下だけレースのついたやつを履いているのや、名前は分からないけれど、クラスの女子に、真ん中にリボンのついたカチューシャをしているツリ目の子がいるのにも。ディティール万歳!ディティール万歳!したい。





 さあ、「汝の隣人がライバルだぜともお」。根津とみつお。
 みつおは、ともおのクラスメートで優等生。定冠詞をつけたくなるほどのメガネ君。
 根津は、ともおのいる3組と仲の悪い2組。2組では、割と目立つタイプらしき生徒。前歯が出ています。
 根津とみつおの家は隣同士で、お互いのクラスの仲がアレなため、おおっぴらには仲良くできないけれど親友。どうも、壁を挟んで自室が隣り合っているらしく、用があるときは、コツコツと壁を叩いて相手を呼び、ベランダで話します。
《ずっと親友だからな》
とか、根津が頬を染めてみつおに言い、みつおが
《うん、もちろん》
と返す。そんな日常を送っている2人です。
 「汝の(以下略)」は、そんな2人にピンチが訪れる話です。
 簡単にいうと、「4-2」と書かれたボールで植木鉢が割れているのを、2組の先生が発見、割った人間が名乗り出なかったため、ボールの使用禁止を言い渡されます。前の休み時間、最後までボールで遊んでいたのが根津だったため、2組では、根津が犯人ということになり、根津は、クラスメイトからシカト状態に。
 ところが、その植木鉢は、実はともおが割ったものでした。その日、偶然、2組と3組のボールは入れ替わっていたのです。ただ1人、その事実に気づいたみつおは、先生や2組の生徒に真実を話すべきか悩みます。ともお(とよしのぶ)に話すも、ともおは、植木鉢を割ったことに気づいておらず、そもそも、ボールが入れ替わった話も理解できません。
 次いで、みつおは吉本に相談。しかし、吉本から、黙っておこう、まさか3組を裏切らないよな、と言われ、ますます苦悩。
 とうとう、ベランダで根津に真実を打ち明けます。
 根津は、皆にそのことを話してくれ、といったんは言うものの、困り顔のみつおに、
《そんな事したら おまえの立場がやばくなるか…》
と諦めます。
 次の日、根津は、もう植木鉢は自分が割ったことにしよう、と職員室へ赴きます。しかし、そこで先生から、さっき3組の生徒が自分が割った、と名乗り出てきた、と言われ、ビックリの根津。
 名乗り出た生徒は、みつおでした。


 というお話。
 この後、根津は3組に行き、
《みつおのバカ!!おまえ間違ってるぞ!!》
と。
 そして、
《でも…もしオレがおまえの立場だったら…おまえのためならオレだって同じ間違いをしたぞ!!》
と…!
 ああ!もう!!
 このときの、涙をぬぐう根津と、みつおの半泣き。何も言わない、とにかく見てくれ、と。
 ラストのコマで根津とよしのぶのお腹の間にちんまり座って、シッカリ泣いているみつおもかわいいですね。
 もうね、この2人の友情、とりあえず友情と言っておきますね。最高。
 根津が先生のところへ植木鉢を割ったのは自分です、と言いに行くときの、
《みつおをこれ以上困らせたくないし……》
というのも、最高。一瞬、根津が王子に見えました。誰の、と問われれば、み…みつおの。
 上手いなあ、と思ったのは、話の冒頭からはられた伏線。みつおは、朝、一緒に登校する根津に、前日の野球で3組に有利な判定をした、と打ち明けたところ、根津は、自分がみつおの立場でもそうした、と応えます。この2人の間には、自分が相手の立場だったらどうしたか、という思いやりというか約束というか、考えが常にあることを読者に意識させた上でのラストのセリフ。上手いなあ、と思いました。
 あ、あと吉本好きとしては、みつおが植木鉢を割った犯人として名乗り出た後の、教室での気まずそうな顔がすばらしいです。ここで何も言えないのが吉本だよねー、とホクホクしてしまいました。



 



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| | 2015年03月03日(Tue)16:50 [EDIT]


 

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