123号

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ダ・ヴィンチ・コード』

 そういえば、先週末、『ダ・ヴィンチ・コード』を観ました。
 事前に散々な評判を聞いていたので、どんな駄作だ、と心配していたのですが、割とおもしろかったです。MMRっぽいアクション映画だなあ、と特に「これはひどい」と思うこともなく観賞しました。
 ただ、同行の友人は、原作を読んでから映画、だったため、あのシーンが削られてる、あのキャラクターはあんなじゃない、あの設定が変わってるといった様々なことが気になって、映画自体をあまり楽しむことができなかった、と言っていました。

追記ネタバレ
(ついでに、川原泉先生の『笑うミカエル』についてもネタばれしていますので、そちらを未読の方もご注意)

 イタリアの変態はイタリアに返すのがスジだよな。
 私が、『ダ・ヴィンチ・コード』の、開始たぶん10分くらいで思い出したのが、上の文です。
 川原泉『笑うミカエル』2巻。実は誘拐組織のスパイである偽神父が、誘拐のターゲットに選んだ女子高生たちの写真を、自分の聖書に挟んで幸せそうにニッコリ笑いながら、すりすりと頬ずりをしているところを目撃してしまった、主人公たちが、偽神父を「変態」と評して言ったセリフでした。
 さて、『笑うミカエル』の偽神父も変態でしたが、『ダ・ヴィンチ・コード』には、この偽神父など足元にもおよばないような変態が登場しました。宗教上の理由は色々とあるのでしょうが、棘つきの鎖のような物で自分の太腿をしめあげ、血が出るほど強く自らの体を鞭うち、恍惚にひたる人は…。
 とりあえず、キリスト教に無知な、日本の一観客の目には、紛うことなき……に見えます。お名前はシラス君。どうやらイタリア人ではないようでした。
 ちなみに、シラス君を「天使」と呼ぶ司教も、脂ぎりかつ水っぽい、という怪しくも難しい雰囲気で、少なくとも映画を観たかぎりでは、シラス君同様……に見えました。
 おじさんと若者、あの見た目同士、ということで、強烈な既視感もありました。

 ジャン・レノが好きな人には危険な映画でした。今まで
「ジャンさんいいなあ」
と思っていた気持ちが、しぼんでしまうような役でした。
 ジャン・レノ演じる刑事は、ルーブル美術館館長殺人事件の犯人を主演のトム・ハンクスだと思い込んで(まさに思い「込んで」)執拗に追いかけまわします。しかし、その根拠は、自分が属している教団の司教(シラス君を「天使」と呼んでた司教です)から、トム・ハンクスが館長を殺したって懺悔に来ました、って電話をもらったから。
 それだけ。
「それだけかよ!」
 今さら三村になってしまいます。
 同僚にも、何であいつが犯人だと思ったの?と訝しがられています。しかも、電話を寄こした司教と、ジャン・レノは面識もなかったようなのです。…あったのか?どちらにせよ、無条件で電話を信用するほどに信頼できるような間柄には見えませんでした。
 予告やポスターを見た限りでは、ジャン・レノはトム・ハンクスと並ぶに近いような扱いだったので、てっきり最後はこの2人、共闘するんだ、と思っていました。
 信仰にもとづく殺人の動機なんでありえない!という考えで、殺された館長の知人であるトム・ハンクスを疑い、しかし、徐々に宗教や歴史についての理解を深め、最後にはトム・ハンクスのピンチに颯爽と現れる…!銭形のとっつぁんのような活躍を期待していたのに…!のに…!
 ジャン・レノに鼻を折られた管制官の人は、告訴するだけじゃなくて、民事裁判も起こすといいよ、しっかりお金をとるといいよ、と思いました。
 サー・リーの執事も間抜けだったなあ。彼にはひと言、
「飲むなよ」
という言葉を捧げたいです。あからさまに怪しいというのに。

 登場人物すべてが、「敵かな?味方かな?」という『エキセントリック少年ボウイ』におけるカウボーイ状態で、ハラハラしました。しかし、「敵かな?味方かな?」で絶対の味方であることはまずないという一本道気味のシナリオであったため、もしかしたら、ハラハラしなかったのかもしれません。
 トム・ハンクスが、アクションシーンでまったく役に立たなくてときめきました。役に立つか立たないか、の比較対象は、サー・リー(おじいさん)とソフィー(女性)です。
 ラストでヒロインがヒーローに飛びついてキス、みたいな映画に食傷気味だったので、トム・ハンクスとソフィーの間に、必要最低限のフラグしか立てなかったのには、好感がもてました。
 『ダ・ヴィンチ・コード』が始まる前、『MIⅢ』や『カジノ・ロワイヤル』の予告編が流れました。スパイ映画とお色気シーンは、なぜにいつでもセットなのだろうか、と考え、「スパイ大作」のことを思い出しました。『神聖モテモテ王国』の話です。ファー様の言っていたスパイ映画のあらすじ、すなわち、
《スパイがもつ危険な香りに誘われたナオンが、お互いもう大人なんだからいろんな事をして任務完了。仲間が殺されるがまたいろんなことをして任務完了。》
というのは、結構的を射ているんじゃないでしょうか。


スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。